ハレモア頭痛腰痛肩こり専門整体院
四十肩・五十肩

腕が上がらない・夜に肩が痛むとき、五十肩と決めてよい?

更新 2026年9月26日 読了 約7分

50代で、腕が上がらない。夜になると肩が痛んで目が覚める。この2つがそろうと、「これは五十肩だろう」と考える方がとても多いです。結論から書きます。夜間痛と腕の上がらなさだけでは、五十肩かどうかを決めることはできません。理由は、同じ症状が別の状態でも起こると、公的な資料にはっきり書かれているからです。

夜間痛と挙上困難だけでは決められない

日本整形外科学会は、五十肩(肩関節周囲炎)について「夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります」と説明しています。一方、肩腱板断裂についても「夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由」としています。夜間痛はどちらにも起こる症状です。だから、夜に痛むことを手がかりに自分で区別することはできません。

さらに日本整形外科学会は、五十肩の説明のなかで、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂と区別する必要があるとし、その区別はX線、関節造影検査、MRI、超音波検査で行うとしています。画像検査が必要だと明記されているということは、外から見て分かるものではないという意味です。

先に医療機関で確認してほしいサイン

この記事の本題は「区別できない」という話ですが、そのなかでも急いで相談してほしいものがあります。先にこちらを確認してください。

急いで相談してほしいもの

  • 転倒やけが、事故のあとに痛みが出た
  • 突然の強い痛みがある、腕を動かせない、肩の形が変わった、腫れている
  • しびれやピリピリする感じが続いている
  • 腕が熱い、または冷たい
  • 発熱や、体調のわるさをいっしょに感じている

NHSは肩の痛みについて、これらに当てはまる場合は急いで医療者に相談するよう案内しています。

受診してほしいもの

  • 肩の痛みが2週間たっても改善しない、または悪化している(NHS)
  • 腕や肩を動かすのがとても難しい(NHS)
  • 夜間の痛みで眠れない(日本整形外科学会は、五十肩でも眠れないほどになることがあるとし、肩腱板断裂では夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由としています)
  • 腕は上がるのに、力が入らない感じがある(日本整形外科学会は肩腱板断裂の特徴として挙げています)

当院の施術は医療行為ではありません。上のサインに当てはまる場合は、まず整形外科で状態を確認してください。

五十肩(肩関節周囲炎)について書かれていること

日本整形外科学会の説明では、五十肩は50歳代に多く見られ、「関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きること」が主な原因とされています。

  • 運動痛──動かすときに痛みがあり、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまうとされています。
  • 夜間痛──夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあるとされています。
  • 可動域の制限──髪を整えたり服を着替えることが困難になると書かれています。
  • 拘縮──肩峰下滑液包や関節包の癒着によって動きが悪くなる状態(拘縮または凍結肩)が挙げられています。

診断は「圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します」とされ、他の状態との区別にX線、関節造影検査、MRI、超音波検査が挙げられています。治療は、急性期は安静と消炎鎮痛剤の内服・注射、急性期を過ぎたら温熱療法や運動療法(リハビリ)、状況によって関節鏡などの手術が検討されるとされています。

肩腱板断裂について書かれていること

同じ日本整形外科学会の説明では、肩腱板断裂は中年以降に見られ、腱板の老化が関わるとされています。「明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因がなく」日常生活のなかで断裂が起こるとされ、肩の使いすぎが原因になることも推測されると書かれています。

  • 夜間痛──「夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由」とされています。
  • 挙上は可能なことが多い──「多くの患者さんは肩の挙上は可能」だが、力が入らないと感じるとされています。
  • 軋轢音──肩の前上面で「ジョリジョリという軋轢音」が生じることもあるとされています。
  • 拘縮が少ない──五十肩と異なり、関節の動きが固くなること(拘縮)が少ないという特徴が挙げられています。

診断は、肩の可動域・軋轢音・筋萎縮の有無をみる身体診察に加え、X線検査(肩峰と骨頭の間が狭くなる所見)、MRI検査(骨頭上方の腱板部の断裂所見)が挙げられています。治療は70%が保存療法で軽快するとされ、注射療法と運動療法が挙げられています。改善しない場合は手術が行われ、約4週間の固定と2〜3ヵ月の機能訓練が必要とされています。

自分で区別できない理由

五十肩(肩関節周囲炎)肩腱板断裂
夜間痛夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほど夜間痛で睡眠がとれないことが受診の一番の理由
腕の上がり方髪を整える・着替えが困難になる多くは挙上が可能だが、力が入らないと感じる
関節の固さ拘縮(凍結肩)が起こる五十肩と異なり拘縮が少ない
音記載なし肩の前上面でジョリジョリという軋轢音が生じることも
外傷との関係老化による炎症が主な原因明らかな外傷によるものは半数
確かめ方圧痛部位と動きをみて診断。X線・関節造影・MRI・超音波で他と区別身体診察に加えX線・MRI

※表の内容はすべて日本整形外科学会の公開ページの記載にもとづきます。

表を見ると、違いがあるように見える項目もあります。しかし実際の場面では、次の理由で自己判断が成り立ちません。

  • もっとも目立つ症状が共通している──夜間痛と肩の運動障害は、どちらにも書かれています。
  • 「拘縮が少ない」かどうかは、自分では測れない──左右を比べても、痛みで動かせないのか固まって動かないのかを分けるのは難しいです。
  • 候補はこの2つだけではない──五十肩の説明では、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎との区別も必要とされています。NHSも肩の痛みの原因として、関節炎、腱炎、滑液包炎、インピンジメント、肩の不安定性、脱臼や骨折、腱の損傷などを挙げています。
  • 治療の方向が変わる──五十肩では急性期は安静、その後に温熱療法や運動療法という順序が示されています。何であるかによって、動かしていい時期も変わります。
「五十肩だろうから、動かして治そう」と自己判断で進めてしまうと、時期や状態に合わない扱い方になることがあります。名前を決めるのは検査ができる場所の役割です。

受診の目安

NHSが挙げる目安(2週間たっても改善しないか悪化している、腕や肩を動かすのがとても難しい)に当てはまる場合、日本では整形外科が窓口になります。受診の際は、痛みが出た時期、きっかけ(けががあったか)、夜に眠れているか、腕がどこまで上がるか、力が入らない感じがあるか、しびれがあるかを伝えられると、確認が進みやすくなります。日本整形外科学会の説明にあるとおり、圧痛の部位と動きの確認に加えて、必要に応じてX線・MRI・超音波などの検査が行われます。

なおNHSは、肩の痛みへの自分でできる対処として、肩をやさしく動かし続けること、肩の運動を6〜8週間続けることを挙げ、まったく動かさないでいること・無理のある運動・重い物を扱う運動は避けるよう書いています。ただしこれは、下の条件に当てはまらない場合の話です。

運動を自分で始めないでほしい条件

けがや転倒のあと/夜間の痛みで眠れない/腕に力が入らない/しびれがある/発熱や体調のわるさがある。いずれかがある場合は、運動より先に整形外科で確認してください。動かすと鋭い痛みが出る、しびれが出る、痛みが翌日まで強く残るときは中止してご相談ください。

ハレモアでの対応と、線引き

ハレモアは整体院で、施術は医療行為ではありません。病名を判断したり、診断や治療の代わりをすることはできません。

そのため当院では、次のサインがある方には、まず整形外科で状態を確認していただくようご案内しています。夜間の強い痛みで目が覚める、腕がある角度からまったく上がらない、腕や手のしびれ・力が入らない、転倒やけがのあとに痛みが出た。この4つは肩こり・四十肩のページにも同じ内容を記載しています。

そのうえで施術を受けていただく場合は、カウンセリングと検査で腕の上がり方・首の動き・姿勢を確認し、肩甲骨はがしや骨膜へのアプローチ、猫背矯正、セルフケアの指導を組み合わせます。四十肩・肩の痛みの記録は肩こりのページと症例ページでご覧いただけます。効果には個人差があります。

初回は骨膜整体体験 60分 3,300円(税込)。カウンセリングからセルフケア指導までを含めた所要時間が60分で、完全予約制です。岡山店・倉敷店とも完全個室、営業時間は11:00〜20:00です。

よくあるご質問

夜に肩が痛むのは五十肩のサインですか?

夜間痛だけでは見分けられません。日本整形外科学会は、五十肩(肩関節周囲炎)について夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることがあるとしています。また肩腱板断裂についても、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由だとしています。つまり夜間痛はどちらにも起こります。眠れないほどの痛みがあるときは、整形外科で状態を確認してください。

腕は上がるのに力が入りません。五十肩ではないのでしょうか?

日本整形外科学会は肩腱板断裂について、多くの患者は肩の挙上が可能である一方、力が入らないと感じるとしています。また五十肩と異なり関節が固くなる拘縮が少ないという特徴も挙げています。ただし、これらは診断そのものではありません。同学会は身体診察に加えてX線やMRIで確認するとしており、ご自身での区別はできません。整形外科でご相談ください。

整形外科に行く前に整体を受けてもよいですか?

けがのあとの痛み、夜間の強い痛みで眠れない、腕に力が入らない、しびれを伴うといった場合は、先に整形外科で状態を確認してください。当院の施術は医療行為ではなく、診断や治療の代わりにはなりません。初回は骨膜整体体験 60分 3,300円(税込)の完全予約制で、カウンセリングと検査から始めます。状態によっては医療機関の受診をおすすめすることがあります。

参考資料

  • 五十肩(肩関節周囲炎) - 日本整形外科学会(運動痛と夜間痛、可動域の制限、老化による炎症という原因、拘縮・凍結肩、圧痛部位と動きによる診断、X線・関節造影・MRI・超音波による他疾患との区別、急性期の安静と消炎鎮痛剤、その後の温熱療法・運動療法)
  • 肩腱板断裂 - 日本整形外科学会(夜間痛が受診の一番の理由、多くは挙上可能だが力が入らない、ジョリジョリという軋轢音、五十肩と異なり拘縮が少ない、外傷によるものは半数、身体診察とX線・MRI、70%が保存療法で軽快、手術後の固定と機能訓練)
  • Shoulder pain - NHS(肩の痛みの原因の幅、急いで相談すべきサイン、2週間で改善しないとき・腕や肩を動かすのがとても難しいときの受診、肩を動かし続けることと6〜8週間の運動、避けるべきこと)
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この記事について
頭痛腰痛肩こり専門整体院ハレモアが、日本整形外科学会やNHS(英国国民保健サービス)などの公的機関が公開している情報をもとに作成しています。記事の内容は一般的な情報であり、診断や治療にかわるものではありません。症状の判断は医療機関にご相談ください。当院の施術は医療行為ではなく、効果には個人差があります。

まずは60分の初回体験から

カウンセリング・検査・施術・セルフケアの指導まで含めて60分 3,300円(税込)。
いまの体の状態を、一緒に確認するところから始めます。